琵琶湖編
④b 高月駅ー長浜駅
 25.8km: 古戦場と火縄銃


 観音の里・長浜。観音様がこんなに多いのは、京都の鬼門(京都から比叡山の延長線上)にあるからだというお話も聞きました。東京・日本橋には「東京長浜観音堂」ができ、毎月、長浜の観音様が交替で出張してくださるそうです。いいなあ。

 旅館から・高月駅からすぐのところに、高月観音堂(十一面千手観音立像)があります。昨日のうちに行っておけばよかったのですが、ここも拝観は要予約。たくさんの観音様に会いたいなら、10月中旬の「観音の里ふるさとまつり」の日に、周遊バスツアーに参加するのが効率的。


 浄土真宗大谷派 専通寺。まるで温室??


 岡本神社の小谷丁野観音堂には、全国的にも珍しい六臂の十一面観音坐像があるそうです(非公開)。


 小谷(おだに)城。五大山城の一つだそうです(他の4つはよくわかんない😆)。平時には、この奥の狭い平地が浅井氏の屋敷で、谷の両側を取り囲む山々が小谷城を構成しています(本丸は右側の山々に)。山の両側から攻撃されると、うっかり攻め込んだ側には厳しい地形のように見えます。姉川の戦い(1570年)で信長に敗れた浅井長政が小谷城の戦いで滅ぶのが1573年。お市の方や茶々姫(のちの淀君)たちはここから救出されます。


 近江孤篷庵(おうみこほうあん)。日本三大茶人の一人、小堀遠州(あと二人は千利休と古田織部)を弔うために建立された、小堀家の菩提寺。江戸時代後期に改易となった後は荒廃したままでしたが、昭和40年に末裔の小堀定泰によって再建されました。この日は私が最初の訪問客。他に誰にも遇いませんでした。静かに鑑賞できて幸せです。




 「道の駅 浅井三姉妹の郷


 日本を訪れた南蛮人が、「日本人はある種の草でできた『火のボタン』で病気を治療する」と驚いて本国に報告したそうです。「お灸のふるさと、伊吹山」。せんねん灸のセネファの本社です。


 浅井・浅倉軍と織田・徳川軍が戦った姉川古戦場はかなり広い範囲にわたっています。もともと「川」としての姉川も見るつもりでいたのに、戦場の石碑を見たら、「もういいや」という気持ちになってしまって、さっさと次に進んでしまいました。血原・血川にとどまりたくない本能が働いたのかな。



 国友鉄砲ミュージアム。信長が支配した堺の鉄砲鍛冶や、根来(ねごろ)の鉄砲隊は有名ですが、ここ国友のことは知りませんでした。鉄砲が種子島に伝来した翌年には、ここ国友で将軍足利義晴の命により、鉄砲の生産が開始されました。信長も国友に大量の注文をし、家康も大坂冬の陣・夏の陣や関ヶ原の戦いの前に国友の銃を大量に購入しています(当時、日本は世界中にある鉄砲の30%を保有し、ヨーロッパ全体の保有量を上回っていたそうです)。江戸時代には国友は幕府の御用鍛冶となり、幕末には「江戸時代のエジソン」国友一貫斎を輩出しました。

 火縄銃の重さを体感できます。


 国友鉄砲ミュージアムの近く「お台処 ともゑ庵」でランチ。いいお店です。

 伊吹山。関西では有名なスキー場でした。2008年以降は休業・閉鎖されていますが、今はキャンプ地や登山ルートになっているようです。


 長浜駅に近づくと観光客も増えてきます。

 今回は長浜駅で終了。

 
今回のルート:25.8km。2日で42.8kmでした。 今回もGoogle MyMapでデータが読み込めなかったのでGarminの地図を載せます。


④a近江塩津ー高月........⑤長浜ー能登川(予定)
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