淡路
① 明石海峡大橋北ー岩屋港
(5.7km): 淡路島に歩いて渡る



 自動車専用道路である明石海峡大橋を、点検用道路を使って歩いて渡るイベント「明石海峡大橋会場ウォーク」が年2回開催されています。今回運良く参加することができました。四国から淡路島へ渡る大鳴門橋でも開催されていましたが、こちらの参加者数は明石海峡大橋の10分の1という狭き門です。ただ、大鳴門橋では2027年度に自転車道と歩道を整備する計画が確定したので、それまで待てばいいかな🎶

 受付会場は「橋の科学館」。橋の仕組みや世界中の橋の紹介など、勉強になる展示がたくさん。


 最初にアンカレイジの中の階段を40m(オフィスビルでは7階相当)登ります。アンカレイジとは、吊り橋のメインケーブルを固定するために大地に打ち込まれた巨大施設(重量35万トン)のこと。この段階でゼーハー状態の参加者も。明石海峡大橋の全長3,911mは、本州・淡路島それぞれのアンカレイジの間の距離のようです。
[写真は階段を登ったあとの広場]

 シャッターが開くと、点検用通路が現れ、参加者は期待しながら拍手します。

 スタート前に、どこまでも続いていく感じの風景を写真撮影します。

 点検通路は道路の側溝蓋と同じ「グレーチング」。下界がスケスケでよく見えます。高所恐怖症の人にはおすすめしません。私も緊張のあまり、GPS時計をスタートさせるのを忘れてしまいました。
 赤で示した部分は、グレーチングの穴(ボルトを締めるために開けてあります)。横方向にも同じものがあります。縦方向5列の1・3・5列目にこの穴が規則的にあけられているため、気をつけていても躓くこと度々。とても歩きにくい💦  また、黄色いラインの外を歩いてはいけません。

 「主塔」に入ったところで休憩をとります(キャップなどの落下防止のため、点検通路上では飲み物を摂ることも禁止)。「主塔」とは、吊り橋のメインケーブルを高いところで支える巨大な柱。明石海峡大橋では「主塔」が2本あり、高さは海面から298.3m。春から秋まで、主塔の上まで登ることのできるツアーが高頻度で開催されているようです。

 見学ウォーキングは百人程度の班に分かれて実施されています。健脚の人ばかりではなく、橋に取り残されてはいけないので、全体としての速度はかなりゆっくりに設定されています。

 飛び込み台のような手すりが見えます。コワイコワイ・・・

 このあたりは海抜80m。ここから下りになっています。

 淡路SAに大観覧車があるんだそうです。左手には岩屋港。

 ゴールです。柱に番号がついていて、最後は275番。138番の柱のところが、橋の海抜が一番高い(超大型船も通行できる)場所だそうです。


 こんなところ(オフィスビル7階相当)に車が置いてあるというのは、先ほど歩いたグレーチングの上を車が走ることもあるということです。それだけの強い構造になっているといいます。

 イベント終了、淡路島側アンカレイジを出たところ。イベント参加者は、ここから岩屋港や淡路ICに向かう臨時シャトルバスを利用できますが、私はこの先も歩きます(少しだけど)。4km弱にすぎないとはいえ、グレーチングを歩き続けて普段よりも疲れています。滑らないように気にしてる感じ? 雨が降ったらもっと大変だったろうと思います。ほぼ無風だったのもありがたい。

 アンカレイジを振り返って上を眺めます。

 道の駅あわじでお土産買っていきます。

 意外に銭湯・温泉施設が多いようです。

 橋の中央部って高くしてあるんだとあらためて気づきます。

 橋の上からは、通行する船をほとんど見なかったけど・・・


 淡路島(人口12万人強)は明石市(人口30万人弱)とともに衆議院の兵庫9区(面積からいえば淡路島が圧倒)。旧通産官僚で経済産業大臣(岸田内閣)の西村康稔氏の選挙区なんですね。


 かなり疲れてて、神社仏閣には寄れません・・・💦


 淡路島タコステで、たこ焼き(明石焼き)を食べようと思ったのですが、なんだか普通の食事のほうが魅力的に思えて、「穴子とろかば重」をいただきました。タコステの由来は、廃止された「たこフェリー」の跡地にオープンした商業施設。



 淡路信用金庫、みなと銀行、淡陽信用組合、と、淡路島らしい名前の銀行が続きます。ただ、みなと銀行は神戸の銀行です。阪神銀行がみどり銀行(=経営破綻した兵庫銀行)を吸収合併後にみなと銀行と改名したもので、関西みらいFG傘下です(関西みらいFGはりそなHD傘下ですが、三井住友FGからも出資を受けています)。


 岩屋商店街もそのまま通過。


 ちょうど明石行きの船が出港2分前だったので、駆け込み乗船です。船室の窓から1枚。港の風景は次回にでも撮影したいです。

 明石側の乗り場。


 
 

この日のコース(明石側アンカレイジで測定ロスあり)


[おまけ]
 明石海峡大橋の最寄駅近くに、兵庫県下最大の五色塚古墳があります。別名・千壷古墳。4世紀末から5世紀初頭に建設された前方後円墳(仁徳天皇陵より少し古い)、誰が祀られているかは不明です。山陽電鉄霞ヶ丘駅北口から線路沿いに、地元の案内表示板に沿っていけばすぐに着きます(MAPアプリは不正確)。

 円墳に登って方墳を見下ろします。全体の境界線にたくさんの埴輪が置かれています。

 隣接する、小壺古墳。





........②岩屋港ー洲本BC(予定)
淡路 TOP........縦横無尽TOP
inserted by FC2 system